【日本とイスラエル】沖縄本島・宮古島レポート(7)沖縄のカンカーと過越の祭り

2019年7月27日(土)~8月2日(金)沖縄本島・宮古島へ古代イスラエルの痕跡を巡る旅に行ってきました。詳しくは10月18日(金)タピ大でも講演させていただきますが、ブログでも少しレポートさせていただきます。 今日は沖縄のカンカーとイスラエルの過越の祭りについてです。

過越の祭り

前回、イスラエルの過越の祭りについて書きました。それはエジプトで奴隷状態であったイスラエル民族を神が救い出したことを記念する祭りでした。聖書にはこのように記されています。

イスラエルの全会衆に告げて言え。この月(旧暦の1月)の十日に、おのおのその父祖の家(沖縄の門中にあたる)ごとに、羊一頭を、すなわち、家族ごとに羊一頭を用意しなさい。・・・あなたがたはこの月の十四日までそれをよく見守る。そしてイスラエルの民の全集会は集まって、夕暮にそれをほふり、その血を取り、羊を食べる家々の二本の門柱と、かもいに、それをつける。・・・あなたがたのいる家々の血は、あなたがたのためにしるしとなる。わたし(神)はその血を見て、あなたがたの所を通り越そう。わたしがエジプトの地を打つとき、あなたがたには滅びのわざわいは起こらない。この日は、あなたがたにとって記念すべき日となる。あなたがたはこれを主への祭りとして祝い、代々守るべき永遠のおきてとしてこれを祝わなければならない。(旧約聖書出エジプト記12章3、6、7、13、14節)

血を家の入口に塗る

聖書にはこのように記されています。

そこで、モーセはイスラエルの長老たちをみな呼び寄せて言った。「あなたがたの家族のために羊を、ためらうことなく、取り、過越のいけにえとしてほふりなさい。ヒソプの一束を取って、鉢の中の血に浸し、その鉢の中の血をかもいと二本の門柱につけなさい。朝まで、だれも家の戸口から外に出てはならない。主がエジプトを打つために行き巡られ、かもいと二本の門柱にある血をご覧になれば、主はその戸口を過ぎ越され、滅ぼす者があなたがたの家に入って、打つことがないようにされる。あなたがたはこのことを、あなたとあなたの子孫のためのおきてとして、永遠に守りなさい。(旧約聖書出エジプト記12章21~25節)

その風習は沖縄にもあった

シマクサラシ

沖縄では今でもこれに大変良く似た風習が行われているそうです。 動物の血を家の入口に塗るといった風習が偶然に同じになるということは考えられないでしょう。 沖縄では、牛をつぶして、鉢の中に血を取り、それを桑の葉とススキを結んだ「サン」の一束に浸して、家の門やかもい、四隅などに塗るそうです。それは「カンカー」(看過)とも呼ばれ、魔物が過ぎ越す、厄払いのためと考えられているそうですが、その起源はイスラエルの過越の祭りにあると考えることができると思います。

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は沖縄、日本の文化、伝統、習慣、国民性のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人の原点を知るために聖書を開いてみてください。

新約聖書 使徒行伝 22章25~30節

彼らがむちを当てるため、彼を縛りつけていた時、パウロはそばに立っている百卒長に言った、「ローマ市民たる者を、裁判にかけもしないで、むち打ってよいのか」。

百卒長はこれを聞き、千卒長のところに行って報告し、そして言った、「どうなさいますか。あの人はローマの市民なのです」。

そこで、千卒長がパウロのところにきて言った、「わたしに言ってくれ。あなたはローマの市民なのか」。パウロは「そうです」と言った。これに対して千卒長が言った、「わたしはこの市民権を、多額の金で買い取ったのだ」。するとパウロは言った、「わたしは生まれながらの市民です」。

そこで、パウロを取り調べようとしていた人たちは、ただちに彼から身を引いた。千卒長も、パウロがローマの市民であること、また、そういう人を縛っていたことがわかって、恐れた。

翌日、彼は、ユダヤ人がなぜパウロを訴え出たのか、その真相を知ろうと思って彼を解いてやり、同時に祭司長たちと全議会とを召集させ、そこに彼を引き出して、彼らの前に立たせた。

ローマの市民

当時、ローマ市民の人権は認められても、ユダヤ人はローマ市民とは同じ人権は認められていなかったのかもしれません。騒動を治めるのはローマの権限によるものだったと思いますが、ユダヤ人の問題であれば、よく調べもしないで、騒動を鎮圧するということもあったのかもしれません。しかし、パウロがローマ市民だと聞いて、状況は変わってきました。翌日、議会を開き、そこでパウロの裁判を行うことになりました。ある一部の人たちの思惑ではなく、事実は何であるのかを客観的に調べ、判断をくだすということが、ローマの支配において、ある程度確保されていたということでしょう。パウロもそのことを知っていたのでしょう。

いかがでしたか

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目次
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目次
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第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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