日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「秦氏のルーツ:古代イスラエル、東方基督教との関係」からご紹介いたします。
羊太夫の十字架とJNRI(前回の続き)
これら「十字架」また「インリ」(INRI、JNRI)の古銅券は、ともに羊太夫のものだったのだろう。その十字架は、羊太夫の墓から出た、と松浦静山は言っている。またインリの文字は「銅」の板に記されていた。銅の鋳造や、銅銭の制作をになっていたのが、羊太夫だったから、彼は自分のつくった銅の板にその文字を記したのである。
秦氏の家系
この羊太夫は、「秦氏」の家系であった。中世の時代に多胡郡を支配した豪族は「小幡氏」であったが、彼らは「自分たちは羊太夫の子孫だ」と述べていた[伴信友(1773~1846年)著『上野国三碑考』]。小幡氏は秦氏の名前である。彼らは八幡神を信仰していた。小幡の地にある八幡神社は小波多神社という。「波多」とは「秦」のことだ。銅の技術に優れていたのも、秦氏の特長である。
養蚕、機織り
秦氏は絹織物を日本に持ち込み、「機織り」の技術を発展させた人々である。なぜ「ハタオリ」というかというと、それは「ハタ」氏が始めたからなのである。「ハタ」に「機」の字を当てたのは、後世の当て字である。
十字架と「ハタモノ」
じつは昔、「十字架」のことを日本では「ハタモノ」といった。平安時代の書物などにも出てくる。昔は「十字架」という言葉はなく、「ハタモノ」と呼ばれていたのである。「ハタモノ」は「機物」とか「磔」などの漢字が当てられたが、元来は「秦物」だったに違いない。秦氏の人々は、十字架をシンボルとして使っていたからである。それで人々は、あれは秦氏の物だから「秦物だ」と言ったのだろう。羊太夫の持っていた十字架は、「ハタモノ」だったのである。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。
旧約聖書 創世記 27章30~40節
イサクがヤコブを祝福し終って、ヤコブが父イサクの前から出て行くとすぐ、兄エサウが狩から帰ってきた。彼もまたおいしい食べ物を作って、父の所に持ってきて、言った、「父よ、起きてあなたの子のしかの肉を食べ、あなたみずから、わたしを祝福してください」。
父イサクは彼に言った、「あなたは、だれか」。彼は言った、「わたしはあなたの子、長子エサウです」。イサクは激しくふるえて言った、「それでは、あのしかの肉を取って、わたしに持ってきた者はだれか。わたしはあなたが来る前に、みんな食べて彼を祝福した。ゆえに彼が祝福を得るであろう」。
エサウは父の言葉を聞いた時、大声をあげ、激しく叫んで、父に言った、「父よ、わたしを、わたしをも祝福してください」。イサクは言った、「あなたの弟が偽ってやってきて、あなたの祝福を奪ってしまった」。
エサウは言った、「よくもヤコブと名づけたものだ。彼は二度までもわたしをおしのけた。さきには、わたしの長子の特権を奪い、こんどはわたしの祝福を奪った」。
また言った、「あなたはわたしのために祝福を残しておかれませんでしたか」。イサクは答えてエサウに言った、「わたしは彼をあなたの主人とし、兄弟たちを皆しもべとして彼に与え、また穀物とぶどう酒を彼に授けた。わが子よ、今となっては、あなたのために何ができようか」。
エサウは父に言った、「父よ、あなたの祝福はただ一つだけですか。父よ、わたしを、わたしをも祝福してください」。エサウは声をあげて泣いた。父イサクは答えて彼に言った、
「あなたのすみかは地の肥えた所から離れ、
また上なる天の露から離れるであろう。
あなたはつるぎをもって世を渡り、
あなたの弟に仕えるであろう。
しかし、あなたが勇み立つ時、
首から、そのくびきを振り落すであろう」。
ただ一つの祝福
一つしかない祝福とは何でしょう。この文脈から読み取れることは、親から子への相続のことなのかもしれません。しかし、それだけではなく、アブラハム、イサクと継承されている神の祝福を誰が引き継ぐのかということも含まれるでしょう。いずれにしても、母リベカの介入もあり、神の祝福は兄エサウではなく、弟ヤコブが継承することになりました。それはエサウとヤコブが生れる時からの神の計画でした。ここにはそのことが記されています。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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