日本とイスラエルの類似した風習について、日本ユダヤ教団のラビ(教師)として、日本に10年以上居住したことのあるマーヴィン・トケイヤー氏の著書「日本・ユダヤ封印の古代史」から紹介しています。
日本に来た景教徒
1908年に、東京文理大学学長でクリスチャンであった佐伯好郎(さえきよしろう)は、日本に来た景教徒に関する興味深い本を出版した。佐伯教授は、朝鮮半島を経由して3世紀に日本に渡来した秦氏について、「秦氏(秦一族)は、ユダヤ人景教徒(または古代基督教徒)であった」と主張した。
秦氏が持って来た王面
実際、秦氏の代表的人物・秦河勝(はたのかわかつ)が、中央アジアの弓月(クンユエ)国(融通)から持ってきたという胡(こ)王面(異国の王のお面の意)が、兵庫県坂越の大避(おおさけ)神社に保管されているが、それには天使ケルビムの像が彫られている。またそのお面を見てみると、鼻が非常に高い。セム的(ユダヤ的)な鼻である。天狗の面の起源はここにあるのかとも思える。
うずまさ
日本書紀によると、7世紀、皇極(こうぎょく)天皇(在位642~645年)の世に秦氏のことが話題になり、「ウズマサさまは神とも神と聞こえ来る。常世の神を打ちきたますも」という和歌が民の間で歌われ出した、と記されている。
イエス・メシヤ
今日も京都には、かつて秦氏の人々が多く住んだ土地に、「太秦(うずまさ)」という地名が残っている。佐伯教授は、「ウズ・マサ」は、イエス・メシヤを意味するアラム語イシュ・マシャから来たと考えた。
大酒神社
京都の太秦にはまた、秦氏がつくった神社で、今は大酒(おおさけ)神社と呼ばれている所がある。そこの門柱に、「ウズマサ明神」を祀っていると書かれている。大酒神社の由緒書には、この神社の名はもともと「大辟(おおさけ)神社」と書いたと記されている。「大辟」あるいは「大闢(ダヴィ)」は、中国ではダビデを意味した。
ダビデを記念した神社
ダビデは、竪琴の名人としても知られる。この神社の門柱には「機織管絃楽舞之祖神」ともある。ただし、これはダビデを本尊として祀った神社ではなく、単にダビデを記念してその名をつけた神社であったのだろう(ユダヤ人は人間を神として祀ることはしない)。
いさら井
またこの近くには、この神社の氏子であり秦氏の子孫である家があって、その敷地内に「いさら井」と呼ばれる井戸がある。昔は、同じような井戸がこの地域に12あったとも聞く。佐伯教授は、この「いさら井」はイスラエル(一賜楽業)のことだろうと考えた。(本からの引用は以上です。)
その場所を訪れてみました
実際に私もその場所を訪れてみました。以下は大酒神社の写真です。街中にある小さな神社でした。保存会の方でしょうか、掃除をされていました。確かに右の石柱に「太秦明神」、「機織管絃楽舞之祖神」と見えます。
大酒神社の由緒書
大酒神社入口右手にある由緒書です。「大酒」はもともと「大辟」であったことについて記されています。
いさら井
「いさら井」の井戸は住宅街の中の、ちょっとわかりずらい場所にありました。広隆寺の霊宝殿の受付の方に聞いて、見つけることができました。広隆寺の駐車場を出て、住宅街を右に入った所にあります。「いさら井」と縦に彫られているのが見えるでしょうか。
聖書を読みましょう
学校では、1549年にフランシスコ・ザビエルによって日本に初めてキリスト教が伝来したと学びますが、もっとずっと古い時代に秦氏によってイエス・キリストの教えは日本にもたらされていて、日本人の文化、伝統、信仰に深い影響を与えているのではないでしょうか。それは現在の西欧的なキリスト教とはずいぶん趣が違いますが、日本人が太古の昔から大切に引き継いで来た心は聖書の中に見いだすことができるのかもしれません。キリスト教の教典という考えはひとまず脇に置いて、日本人として聖書を読んでみてはいかがでしょうか。
新約聖書 ルカによる福音書 6章27~38節
しかし、聞いているあなたがたに言う。敵を愛し、憎む者に親切にせよ。のろう者を祝福し、はずかしめる者のために祈れ。あなたの頬を打つ者にはほかの頬をも向けてやり、あなたの上着を奪い取る者には下着をも拒むな。あなたに求める者には与えてやり、あなたの持ち物を奪う者からは取りもどそうとするな。人々にしてほしいと、あなたがたの望むことを、人々にもそのとおりにせよ。
自分を愛してくれる者を愛したからとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でさえ、自分を愛してくれる者を愛している。自分によくしてくれる者によくしたとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でさえ、それくらいの事はしている。また返してもらうつもりで貸したとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でも、同じだけのものを返してもらおうとして、仲間に貸すのである。
しかし、あなたがたは、敵を愛し、人によくしてやり、また何も当てにしないで貸してやれ。そうすれば受ける報いは大きく、あなたがたはいと高き者の子となるであろう。いと高き者は、恩を知らぬ者にも悪人にも、なさけ深いからである。あなたがたの父なる神が慈悲深いように、あなたがたも慈悲深い者となれ。
人をさばくな。そうすれば、自分もさばかれることがないであろう。また人を罪に定めるな。そうすれば、自分も罪に定められることがないであろう。ゆるしてやれ。そうすれば、自分もゆるされるであろう。与えよ。そうすれば、自分にも与えられるであろう。人々はおし入れ、ゆすり入れ、あふれ出るまでに量をよくして、あなたがたのふところに入れてくれるであろう。あなたがたの量るその量りで、自分にも量りかえされるであろうから。
幸いな生き方
これは何と幸いな生き方ではないでしょうか。これが神様が意図した本来の人間の姿であり、神様を中心とした生き方であり、自己中心を退ける最善の方法ではないかと思います。これはキリスト教だけでなく、日本人の心の中にも引き継がれているのではないでしょうか。
神の国
それはどれくらい出来ているかということよりも、本当にこのように生きたいと願っているかということではないでしょうか。また、他人はどうかということでもないでしょう。これは神様と自分の問題だと思います。これが神の国だとイエスは教えたのではないでしょうか。間もなく神の国が来るとイエスは教えました。だから、自己中心を退けて、これが本当に幸いな生き方だということを知るようにと教えたのではないでしょうか。
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2018年2月2日(金)タピ大決定!
今回は「古代史に見る日本人とユダヤ人の不思議な関係(3)~キャンピングカーで行く古代ユダヤ人ゆかりの地を巡る旅」と題して、昨年の夏に訪問した石川県宝達町にある「モーゼの墓」、京都府丹後にある日本最古の神社の一つ「元伊勢籠(この)神社」のレポートを、道の駅情報などキャンピングカーの旅行の魅力を交えながらお伝えしたいと思います。お近くにお住いの方はぜひお出でください。参加費無料、予約も要りません。お待ちしております。詳しくはタピ大をご覧ください。
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本書の目次
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三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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