【日本とイスラエル】秦氏のルーツ(10)

多胡碑

日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「秦氏のルーツ:古代イスラエル、東方基督教との関係」からご紹介いたします。

羊太夫の十字架(前回の続き)

だが江戸時代後期の大名であり、学者でもあった松浦静山(1760~1841年)が、その十字架に言及している。彼の著『甲子夜話』のその部分を現代語に訳すと、

「上州(現在の群馬県)多胡郡の碑にある羊(人名)は、遣唐の人であろう。のちに、その墓の中から十字架が発見された。そこで上州の代官が長崎屋の旅舎でオランダ商人イサク・ティツィングに見せたところ、ティツィングは『こんなものを鑑定しろと命令されるとは、いったいどういうことでしょう?』と不思議がった」(平凡社東洋文庫『甲子夜話4』巻63から現代訳)

このオランダ人が不思議がったのは、当時はキリシタン禁制の時代であり、十字架は禁制の品だったからである。

松浦静山

松浦静山はこう記す。「先年、上野国の多胡羊太夫の碑のかたわらから石槨を掘り出したが、その中から古銅券が出た。その表題の字が「JNRI」となっている。この蛮文(外国の文)についてある人がそののちの蛮書『コルネーキ』を調べた。すると、イエス処刑の図の十字架の上部に、その四字が書かれているのがわかった。しかし、その意味について蛮学に通じた人に尋ねてみたのだが、よくわからなかった」(東洋文庫『甲子夜話続編6』巻73から現代語訳)。

JNRI=INRI

それは聖書に記された「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」を意味する略語である。古代東方キリスト教徒の間では、十字架のイエスを表す言葉として、JNRIまたはINRIという文字がよく使われていた。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 27章24~29節

イサクは言った、「あなたは確かにわが子エサウですか」。彼は言った、「そうです」。イサクは言った、「わたしの所へ持ってきなさい。わが子のしかの肉を食べて、わたしみずから、あなたを祝福しよう」。

ヤコブがそれを彼の所に持ってきたので、彼は食べた。またぶどう酒を持ってきたので、彼は飲んだ。そして父イサクは彼に言った、「子よ、さあ、近寄ってわたしに口づけしなさい」。

彼が近寄って口づけした時、イサクはその着物のかおりをかぎ、彼を祝福して言った、

「ああ、わが子のかおりは、
主が祝福された野のかおりのようだ。
どうか神が、天の露と、
地の肥えたところと、多くの穀物と、
新しいぶどう酒とをあなたに賜るように。
もろもろの民はあなたに仕え、
もろもろの国はあなたに身をかがめる。
あなたは兄弟たちの主となり、
あなたの母の子らは、
あなたに身をかがめるであろう。
あなたをのろう者はのろわれ、
あなたを祝福する者は祝福される」。

祝福

あなたは長子エサウかと問われ、ヤコブは「そうです」と答えています。さらに嘘を重ねたことになります。どうなのでしょうか。嘘は神の前に正しいことではないと私は考えていますが、ただ正直であれば良いということではないでしょう。嘘も方便という日本の文化がありますが、それもまた聖書の価値観から来ているのでしょうか。いずれにしても、こうしてイサクはヤコブを祝福しました。すべての人々はヤコブに仕えるようになる。ヤコブを通して、すべての人類は神の祝福を受ける。そのような祝福の祈りです。神の祝福は長子エサウではなく、弟ヤコブを通して全人類に注がれます。それは初めから神の計画でした。このヤコブがやがてイスラエルと呼ばれるようになります。その祝福は、太古の昔に、イスラエル系渡来人によって、日本にももたらされたのです。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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