【日本とイスラエル】供え物と禊ぎ(2)

神棚

日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「神道のルーツとユダヤ3:供え物と禊ぎ」からご紹介いたします。

塩を添えて

現在よく捧げられる供え物は、初穂、塩、カツオなどの魚、ワカメ、餅やご飯、酒などである。このとき「塩」は必ず捧げられる。日本人が家庭につくる神棚の供え物にも、塩が必ず添えられる。・・・祭りの時の供え物もそうである。仏前には塩は捧げない。

古代イスラエルの風習

神前に塩を捧げるのは、古代イスラエルの風習である。「あなたの捧げ物には、いつでも塩を添えて捧げなければならない」(旧約聖書レビ記2章13節)と聖書に記されているからだ。

日本で、神前に捧げる供え物に「酒」が欠くことのできないものとなっていることも、興味深い。・・・じつは、これは古代イスラエルでも同様で、神前には神酒(みき)が供えられた。「灌祭(注ぎの供え物)には、ぶどう酒一ヒンの四分の一を用いなければならない」(旧約聖書レビ記23章13節)と聖書は記す。「一ヒン」は約6リットルであり、その四分の一といえば、日本の大社で供えられている神酒の量と大体同じであると聞いている。

燭台

古代イスラエルの幕屋や神殿では、その聖所に「燭台」が置かれて灯火となっていた(旧約聖書出エジプト記27章20~21節)。その火は決して消されることがなかった。火を絶やしてはならないと命じられていたからだ。今日もシナゴーグ(ユダヤ教会堂)にはどこも、絶え間なく燃え続ける灯火がある。

神聖な火

同様に、日本の神社の拝殿にも、神聖な火起こしによる灯火が置かれ(忌火)、由緒ある神社などでは、その灯火を絶やしてはならないとされている。日本の神社の拝殿に、このような聖なる灯火があり、また机の上に供え物が置かれることは、古代イスラエルの幕屋や神殿の聖所に燭台があり、机の上には供えのパンが置かれたことによく似ている。・・・(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 35章1~8節

ときに神はヤコブに言われた、「あなたは立ってベテルに上り、そこに住んで、あなたがさきに兄エサウの顔を避けてのがれる時、あなたに現れた神に祭壇を造りなさい」。

ヤコブは、その家族および共にいるすべての者に言った、「あなたがたのうちにある異なる神々を捨て、身を清めて着物を着替えなさい。われわれは立ってベテルに上り、その所でわたしの苦難の日にわたしにこたえ、かつわたしの行く道で共におられた神に祭壇を造ろう」。

そこで彼らは持っている異なる神々と、耳につけている耳輪をことごとくヤコブに与えたので、ヤコブはこれをシケムのほとりにあるテレビンの木の下に埋めた。そして彼らは、いで立ったが、大いなる恐れが周囲の町々に起ったので、ヤコブの子らのあとを追う者はなかった。

こうしてヤコブは共にいたすべての人々と一緒にカナンの地にあるルズ、すなわちベテルにきた。彼はそこに祭壇を築き、その所をエル・ベテルと名づけた。彼が兄の顔を避けてのがれる時、神がそこで彼に現れたからである。

時にリベカのうばデボラが死んで、ベテルのしもの、かしの木の下に葬られた。これによってその木の名をアロン・バクテと呼ばれた。

ときに神はヤコブに言われた

実際に神の声がしたのか、それとも心の中に神の声を聞いたのか、それは分かりませんが、いずれにしても、ヤコブはベテルで神のために祭壇を造ることにしました。ベテルはヤコブにとって、父祖の神は今ここに本当に生きて働いておられることを実感した場所です。それは記念すべき場所であり、生きて働く神と共に生きる出発点でもあります。そこに祭壇を築き、神を仰ぐことはとても重要なことです。もちろん、祭壇がなくても、そこに神はおられますが、祭壇を造って神を仰ぐことは大切なことでしょう。私たちもまた、いつも神に意識を向けることができるように、時間と場所を決めて、神に祈りをささげてはいかがでしょうか。

いかがでしたか

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目次
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二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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