日本とイスラエルに関連する内容について、アビグドール・シャハン著「古代日本に辿り着いたユダヤ人・失われた十部族の足跡~イスラエルの地から日本まで」からご紹介いたします。
激しい内戦
紀元十一世紀末、藤原氏の皇室に対する影響力は衰退しはじめ、十二世紀には新たに平家と源氏という二つの氏族が皇室への影響力を競って争い始めた。その後、両者の争いは日本史上それ以前にはなかったほどの激しい内戦へと発展していった。
平家の勝利
1156年、それぞれの勢力が皇位継承者を推挙して最初の争いが発生する。この争いでは平家が推挙する候補者が勝利した。源氏は政権の弱さを利用して、政権転覆を企てるが、失敗に終わる。家長である源義朝は殺され、その二人の息子、頼朝と義経は都を追放される。また平清盛は最高の官位である太政大臣に任命される。
多くの陰謀と策略
1177年、清盛は娘の徳子を天皇に嫁がせ、平家の政権は盤石のものとなった。1180年、彼女の推挙によって、まだ二歳の子供が皇位を継いで安徳天皇となった。その後、天皇家皇子である以仁王が仏教僧を召集して、天皇に反乱を起こす。この内戦は四年間続き、多くの陰謀と策略とが繰り広げられた。
北条時政
もともと平家方の人間である北条時政は源氏の二人の息子の監視役であったが、秘密裏に彼らを釈放し、敵方である源氏側に立って戦争に参加しただけでなく、自分の娘を源義朝の妻に与えている。
源氏の勝利
この戦争中、反平家の拠点であった奈良の大寺院は炎上した。1181年、平家の大将である平清盛は死亡し、その二年後、源氏の軍勢が上洛を果たした。源義経は船団で都落ちした平家の軍勢を追討し、彼らの乗る船をことごとく海に沈め、まだ七才であった安徳天皇と共に平家の人々は海に沈んだ。源頼朝は藤原家に属する五つの氏族のみが天皇家と婚姻関係を結ぶことができるという掟を定めたことで有名である。
「タイラ」と「ミナモト」
この二つの氏族の名前が中国文化と漢字がどれほどヘブライ語の音を捻じ曲げてしまったのかの証明となる。これらの氏族の名前「タイラ」(ヘブライ語で「彼女は照らすであろう」の意)と「ミナモト」(同じく「彼の死を阻止する」の意)の音は、とてもヘブライ語的である。しかし、彼らの名前を中国語風に読むと「ヘイケ」と「ゲンジ」になり、全くヘブライ語ではなくなるのである。
「ヨリトモ」「ヨシツネ」「キヨモリ」
「ヨリトモ」は「ヨレー・トゥモー」で、「彼の純真さを教える」という意味になる。「ヨシツネ」は「ヨシュア・ツィナー」で、「救助者であり盾」という意味になる。「キヨモリ」は「キー・ヤー・モリー」で、「主が我が師である」という意味になる。(本からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は日本の歴史のルーツです。キリスト教の教典としてではなく、日本人として聖書を開くとき、そこに古くて新しい発見があることでしょう。
新約聖書 ヨハネによる福音書 17章6~13節
わたしは、あなたが世から選んでわたしに賜った人々に、み名をあらわしました。彼らはあなたのものでありましたが、わたしに下さいました。そして、彼らはあなたの言葉を守りました。
いま彼らは、わたしに賜ったものはすべて、あなたから出たものであることを知りました。なぜなら、わたしはあなたからいただいた言葉を彼らに与え、そして彼らはそれを受け、わたしがあなたから出たものであることをほんとうに知り、また、あなたがわたしをつかわされたことを信じるに至ったからです。
わたしは彼らのためにお願いします。わたしがお願いするのは、この世のためにではなく、あなたがわたしに賜った者たちのためです。彼らはあなたのものなのです。わたしのものは皆あなたのもの、あなたのものはわたしのものです。
そして、わたしは彼らによって栄光を受けました。わたしはもうこの世にはいなくなりますが、彼らはこの世に残っており、わたしはみもとに参ります。
聖なる父よ、わたしに賜った御名によって彼らを守ってください。それはわたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。わたしが彼らと一緒にいた間は、あなたからいただいた御名によって彼らを守り、また保護してまいりました。
彼らのうち、だれも滅びず、ただ滅びの子だけが滅びました。それは聖書が成就するためでした。今わたしはみもとに参ります。そして世にいる間にこれらのことを語るのは、わたしの喜びが彼らのうちに満ちあふれるためであります。
イエスの祈り
十字架の死を目前に控えたイエスの祈りは弟子たちのための祈りでした。弟子たちはイエスの教えを受け入れ、自己中心、人間中心を退け、神に立ち帰りました。イエスは彼らを守ってくださいと祈っています。イエスと神が一つであるように、彼らも神と一つ心になって生きることができるように。それがイエスの祈りだったのではないでしょうか。
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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