【日本とイスラエル】秦氏のルーツ(13)

辛科神社

日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「秦氏のルーツ:古代イスラエル、東方基督教との関係」からご紹介いたします。

おしずめ神事

(前回の続き)じつは秦氏の人・羊太夫が篤く信仰していた神社に、辛科神社(群馬県)というのがある。この神社は、創建時からイナリ神社と深い関係があった。そしてその神社では、今はもう行われていないが、昔から井戸に「五穀(主要な5種の穀物)を沈める」(上野国誌)という神事が行われていた。この神事は、「おしずめ神事」と呼ばれ、五穀を井戸に「沈めて」水の苦みを「鎮める」という意味を持っていた。

旧約聖書の記述

じつは同様の話が、旧約聖書にある。イスラエル民族は出エジプト後、荒野を放浪し始めた。だが、水が苦くて飲むことができなかった。その時、民の指導者モーセは、神に示された「一本の木を水に投げ入れた」。すると「水は甘くなった」(旧約聖書 出エジプト記15章25節)。それは苦さを鎮めたのである。聖書によれば、この出来事は、ユダヤ暦2月初めの頃のことであった。これはこの神社で行われていた「おしずめ神事」とほぼ同じ時期にあたる。

もう一つの意味

水に木を投げ入れたこの話は、古代基督教徒の間でも、よく知られた話であった。彼らの間では、それはもう一つの意味にも解されている。すなわち、キリストの十字架の木を私たちの苦い心の中に入れるなら、その苦い心も甘くなり、平安と喜びに満ちるようになる、という霊的な意味である。さらに、古代東方キリスト教徒の間では、井戸を清め、良い水とするために、実際にそこに神聖な木、あるいは五穀を入れる神事が行われていたとも思われる。古代において井戸は、人間の死活を左右するものだったからだ。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 27章46節~28章5節

リベカはイサクに言った、「わたしはヘテびとの娘どものことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブがこの地の、あの娘どものようなヘテびとの娘を妻にめとるなら、わたしは生きていて、何になりましょう」。

イサクはヤコブを呼んで、これを祝福し、命じて言った、「あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない。立ってパダンアラムへ行き、あなたの母の父ベトエルの家に行って、そこであなたの母の兄ラバンの娘を妻にめとりなさい。全能の神が、あなたを祝福し、多くの子を得させ、かつふえさせて、多くの国民とし、またアブラハムの祝福をあなたと子孫とに与えて、神がアブラハムに授けられたあなたの寄留の地を継がせてくださるように」。

こうしてイサクはヤコブを送り出した。ヤコブはパダンアラムに向かい、アラムびとベトエルの子で、ヤコブとエサウとの母リベカの兄ラバンのもとへ行った。

ヤコブを逃がす

兄エサウが弟ヤコブを憎み、殺そうとしている事を母リベカは知り、ヤコブを逃がすことを計画します。兄エサウがヘテびとの娘を妻にめとり、その生活にリベカもイサクもうんざりしていたことは事実だったのでしょう。彼女たちの生活はあまりに自己中心的、人間中心的であり、神への思いも、神に従うことも微塵も感じられないような生活だったのかもしれません。リベカの提案にイサクもまったく共感したようです。こうしてリベカの計画は実現していきます。ヤコブは守られました。神の計画がリベカを通して実現していったと考えて良いのではないでしょうか。リベカは神に忠実であることを考えていたからではないでしょうか。

いかがでしたか

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目次
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二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

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