【日本とイスラエル】秦氏のルーツ(15)

天橋立

日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「秦氏のルーツ:古代イスラエル、東方基督教との関係」からご紹介いたします。

再び羊太夫(前回の続き)

このように遊牧民として日本に渡ってきた秦氏系の子孫であった羊太夫は、地域に善政をしき、文化、産業の発展に貢献し、民に尊敬されていた。ところが、あるとき謀反の疑いをかけられ、討伐軍に追いつめられてしまう。彼は死に、人々の手で手厚く葬られた。

文字焼き

そしてあとになって、羊太夫には何も罪がなく、謀反の心もなかったことがわかる。じつは羊太夫の死以来、この土地の人たちは彼を偲び、京都の「大文字火」のような火祭を毎年行なってきた。

京都の大文字焼き

京都の大文字火は有名だから、誰でも知っていると思う。8月16日、お盆の送り火として、大文字山に巨大な「大」の字を火で浮かび上がらせる。これは、一説には室町時代~江戸時代初め頃に始まったものと言われている。だが高野山真言宗の阿刀弘文僧正によれば、そうではなく、9世紀に弘法大師空海が始めたという。

景教の影響

この阿刀僧正は、じつは景教研究家エリザベス・ゴードン女史と親しかった。僧正は、「京都の大文字火は、弘法大師(空海)が景教から取り入れてやったんだと、ゴードン女史が語っていた」と言い、自らもこのゴードン女史の説を支持していた。

本家本元

そして、この京都の大文字焼きと同じ祭が、群馬県多胡の地に存在していたのだ(富岡市、大島の火祭。百八燈ともいう)。それは721年、死んだ羊太夫を弔うために始まったという。つまり京都の大文字焼きより、はるかに歴史が古い。じつは本家本元はこちらなのである。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 28章10~22節

さてヤコブはベエルシバを立って、ハランへ向かったが、一つの所に着いた時、日が暮れたので、そこに一夜を過ごし、その所の石を取ってまくらとし、そこに伏して寝た。

時に彼は夢をみた。一つのはしごが地の上に立っていて、その頂は天に達し、神の使たちがそれを上り下りしているのを見た。そして主は彼のそばに立って言われた、「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが伏している地を、あなたと子孫とに与えよう。あなたの子孫は地のちりのように多くなって、西、東、北、南にひろがり、地の諸族はあなたと子孫とによって祝福をうけるであろう。わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたをこの地に連れ帰るであろう。わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう」。

ヤコブは眠りからさめて言った、「まことに主がこの所におられるのに、わたしは知らなかった」。そして彼は恐れて言った、「これはなんという恐るべき所だろう。これは神の家である。これは天の門だ」。

ヤコブは朝はやく起きて、まくらとしていた石を取り、それを立てて柱とし、その頂に油を注いで、その所の名をベテルと名づけた。その町の名は初めはルズといった。

ヤコブは誓いを立てて言った、「神がわたしと共にいまし、わたしの行くこの道でわたしを守り、食べるパンと着る着物を賜い、安らかに父の家に帰らせてくださるなら、主をわたしの神といたしましょう。またわたしが柱に立てたこの石を神の家といたしましょう。そしてあなたがくださるすべての物の十分の一を、わたしは必ずあなたにささげます」。

神の家

母の家に向かうとは言え、初めての地であり、ひとり家を離れるヤコブには不安があったことでしょう。これから先、どうなるのかという不安もあったことでしょう。しかし、その旅の途中、ヤコブは神が共にいることを知ります。ヤコブは恐れたと記されています。アブラハム、イサクを導いた神は、本当に生きて働いておられることをヤコブは初めて実感したのではないでしょうか。ヤコブが見た夢は天橋立の話として日本にも太古の昔に伝えられています。遠い昔、故郷を後にして、シルクロードを東へと向かい、日本にやって来たイスラエル系渡来人には同じような不安があったことでしょう。しかし、そこに神はおられるという、このヤコブの話は彼らに大きな安心を与えたことでしょう。ヤコブは石の柱を立て、神の家と呼びました。日本でも神を数える時に、「柱」を使うのは、ここにルーツがあるのかもしれません。いずれにしても、ヤコブが親元を離れ、神と直接に結ばれ、自ら神に従って歩み出した記念すべき場所と言うことができるでしょう。

いかがでしたか

参考になりましたら「いいね!」でお知らせください。また、シェアのご協力もよろしくお願いします。今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

本をお求めください
本の表紙

Amazonから「日本人の信仰が世界を救う—元キリスト教牧師が語る神の国ニッポン」を出版しています。電子版は100円。文庫版は2,182円。日本人の高い国民性のルーツは聖書にあること、イエスの教えはキリスト教よりむしろ「日本人の信仰」の中に引き継がれていることが分かります。ぜひ、読んでみてください。詳しくは書籍情報をご覧ください。

目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」

「日本人の幸せ」(電子版100円)をお買い求めください!

Amazonから「日本人の幸せ—古代ユダヤ人がもたらしたイエスの教え」(196ページ)が販売されました。一人でも多くの方に読んでいただけるように、電子版の価格を100円といたしました。(文庫版も好評発売中。詳しくはAmazonのサイトでご確認ください。)レビューのご協力もよろしくお願いします。

目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

詳しくは書籍情報をご覧ください。

投稿者: 吉村 忠敏

全ての問題の原因は人間中心、自己中心です。人間中心、自己中心を退けて、神に立ち帰って正しく生きるなら、どんな問題も解決します。しかし、人は生まれながらに人間中心、自己中心であり、そのことに気づいていないことも多々あります。だから毎日神に祈り、聖書を読むことをお勧めします。それは必ずしもキリスト教徒になることではありません。神を中心とした正しい生き方は本当の日本人の心を取り戻すことです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA