【日本とイスラエル】供え物と禊ぎ(11)忌みの期間

日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「神道のルーツとユダヤ3:供え物と禊ぎ」からご紹介いたします。

忌みの期間

私(久保有政氏)は以前、仏教のお坊さんに、神道の「死を穢れ」とみる風習についてどう思うかと聞いてみたことがある。すると「迷信だ」と言われてしまった。仏教からすればこれは「迷信」だが、神道の考え方からすれば、迷信ではなく、古くからの伝統であり、日本人の宗教文化である。

「穢れ」の観念

仏教徒だけでなく、欧米人にも、このような「穢れ」の観念はない。以前、私(久保有政氏)は、あるアメリカ人に日本神道の穢れの観念を説明したが、彼も「どうもぴんとこない」という。それで、「君は聖書を読んでいるじゃないか。旧約聖書に、いろいろ汚れのことが書いてあるだろう。神道の穢れの観念はそれと同じだよ」と説明した。しかしそれでも「ぴんとこない」という。「旧約聖書の穢れの観念は、われわれアメリカ人にはよくわからないんだ」との答えであった。

日本人には分かる

しかし、日本人にはわかるのである。神道でいう「穢れ」は、不潔の意味ではなく、宗教的、儀式的な穢れである。こうした日本神道の死者の穢れの考え方は、古代イスラエルにあったものと全く同じなのだ。「どのような人の死体にでも触れる者は、七日間穢れる」(旧約聖書民数記19章11節)と旧約聖書に記されている。

日本神道と古代イスラエルの風習

日本神道でも同様に、家族に死人が出たときや、親族に死人が出たとき、一定期間「穢れている」とみなされている。この期間、人は神社に参拝することもできない。古代イスラエルでも、穢れの期間にある人は神殿に来ることを許されなかった。聖書には、古代イスラエル人はモーセとアロンの死の際に「30日間」泣き悲しみ、喪に服したと記されている(旧約聖書申命記34章8節、民数記20章29節)。

興味深い一致

一方、10世紀に日本でつくられた『延喜式』によると、穢れにふれて神事にたずさわってはいけない忌みの日数を、人の死ならば「30日」と定めている。興味深い一致だ。・・・このように死体の穢れに関する日本神道の考えと、古代イスラエルの風習はたいへんよく似ているのだ。(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)

聖書を読みましょう

それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。

旧約聖書 創世記 37章5~11節

ある時、ヨセフは夢を見て、それを兄弟たちに話したので、彼らは、ますます彼を憎んだ。ヨセフは彼らに言った、「どうぞわたしが見た夢を聞いてください。わたしたちが畑の中で束を結わえていたとき、わたしの束が起きて立つと、あなたがたの束がまわりにきて、わたしの束を拝みました」。

すると兄弟たちは彼に向かって、「あなたはほんとうにわたしたちの王になるのか。あなたは実際わたしたちを治めるのか」と言って、彼の夢とその言葉のゆえにますます彼を憎んだ。

ヨセフはまた一つの夢を見て、それを兄弟たちに語って言った、「わたしはまた夢を見ました。日と月と十一の星とがわたしを拝みました」。彼はこれを父と兄弟たちに語ったので、父は彼をとがめて言った、「あなたが見たその夢はどういうのか。ほんとうにわたしとあなたの母と、兄弟たちとが行って地に伏し、あなたを拝むのか」。

兄弟たちは彼をねたんだ。しかし父はこの言葉を心にとめた。

ヨセフの夢

ヨセフは無邪気なのか。見た夢の内容を考えずに、そのままを兄たち、父、母に話したのでしょうか。兄たちがますますヨセフを憎むようになったとしても不思議ではないように思います。確かにこのような夢を見たとしても、兄たちへの配慮で黙っていても良かったのではないでしょうか。ヨセフを特にかわいがっている父ヤコブでさえ、面食らったようです。しかし父はこの言葉を心にとめたと記されています。この夢は神から来ているものかもしれないと思ったのではないでしょうか。人間中心、自己中心に物事を見るのではなく、神を中心に見ることが大切です。もしかしたら、神様からのメッセージをヨセフは聞いているのかもしれません。

いかがでしたか

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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる

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