日本と古代イスラエル人との関連について、久保有政氏のYouTube動画解説「神道のルーツとユダヤ3:供え物と禊ぎ」からご紹介いたします。
黄泉
ちなみに、死後の世界観に関しても、日本神道とユダヤではよく似ている。神道における死者の世界「黄泉」は、旧約聖書で「シェオル」と呼ばれた一般的死者の世界によく似ている。「シェオル」は、日本語訳聖書では「よみ」(陰府または黄泉)と記されているものだ。
「黄泉」と「シェオル」
神道の「黄泉」も、「シェオル」も、暗い世界である。黄泉に行ったイザナギは、そこでよく見えるようにと火をつけたとあるので、そこは暗い場所である。旧約聖書でも、シェオル=よみは、暗い所とされている。そして日本神道でも、旧約聖書でも、それは死者の穢れに満ちた世界だ。
「出雲国風土記」
さらに『出雲国風土記』において、「黄泉の穴と呼ばれる洞窟があり、人が夢にこの洞窟を見ると死亡する」という伝承がのせられている。つまり黄泉の入り口は、日本では「穴」のイメージで語られている。同様に旧約聖書でも、「そのたましいは、よみの穴に近づき・・・」(旧約聖書ヨブ記33章22節)と書かれていて、シェオル=よみは、同じく「穴」のイメージで語られている。
「シェオル」と「ハデス」
旧約聖書の「シェオル」は、新約聖書では「ハデス」という言葉でいわれる。シェオルはヘブル語、ハデスはギリシャ語である。両者とも、「よみ」(黄泉)の世界を表している。それは「地獄」とは異なる世界である。中世以来、欧米のキリスト教徒はこの「シェオル」(黄泉)=「ハデス」と、「地獄」を混同してしまった。そのため死後観に混乱が生じた。だが、両者は別のものである。
なぜ混同したのか
私(久保有政氏)は、どうして欧米のキリスト教徒は、「黄泉」と「地獄」を混同したのか、とよく思ったものだ。しかし考えてみると、欧米世界には、「黄泉」という観念がもともとなかったのだ。・・・しかし、日本人は昔から「黄泉」という死者の世界を知っていた。だから、ユダヤでいう「シェオル」も、どのような死者の世界か想像がつくのである
日本とユダヤの重要な類似点
このように死者の世界に関する観念の類似も、ユダヤと日本の重要な類似点であると私(久保有政氏)は思っている。(久保有政氏の解説からの引用は以上です。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。
旧約聖書 創世記 37章23~28節
さて、ヨセフが兄弟たちのもとへ行くと、彼らはヨセフの着物、彼が着ていた長そでの着物をはぎとり、彼を捕えて穴に投げ入れた。その穴はからで、その中に水はなかった。こうして彼らはすわってパンを食べた。時に彼らが目をあげて見ると、イシマエルびとの隊商が、らくだに香料と、乳香と、もつやくとを負わせてエジプトへ下り行こうとギレアデからやってきた。
そこでユダは兄弟たちに言った、「われわれが弟を殺し、その血を隠して何の益があろう。さあ、われわれは彼をイシマエルびとに売ろう。彼はわれわれの兄弟、われわれの肉身だから、彼に手を下してはならない」。兄弟たちはこれを聞き入れた。
時にミデアンびとの商人たちが通りかかったので、彼らはヨセフを穴から引き上げ、銀二十シケルでヨセフをイシマエルびとに売った。彼らはヨセフをエジプトへ連れて行った。
命は救われたヨセフ
兄たちはヨセフを殺そうと考えていましたが、ルベンの提案で命は助かり、穴に入れられました。今度はユダからヨセフを殺しても何の益にもならないから、イシマエルびとに売ろうという提案がなされ、ヨセフは彼らに売られて、エジプトへ連れて行かれることになりました。ユダは何を考えて、そう提案したのかは分かりませんが、いずれにしてもヨセフは命が助かりました。これらの背後に神様の目には見えない守りがあったのかもしれません。いずれにしても、神が許さなければ、たとえ一羽の雀でも、その命が失われることはないと聖書には記されています。人ではなく、神に目を留めるなら、すべてのことは神の御手の中にあることを覚えて、心に平安を得ることができます。神に目を留めることが大切ですね。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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