日本と古代イスラエル/古代ユダヤの類似について、久保有政氏のYouTube動画解説「日本のルーツとユダヤ3・日本にもあったエデンの園伝説/中近東にもあった「ヤマト」」からご紹介いたします。
9という数字
古来、中国では、奇数の数字(1、3、5、7、9)が縁起の良い数とされた。だから中国の祭日は、1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日などとなっている。とくに、一番大きな一桁の奇数として「9」が最も縁起のよい数とされた。だから9が2つ続く「9月9日」は、最も縁起のよい日である(重陽)。中国では皇帝の建物も、9つの模様、9つの柱、9つの橋などといった、9にこだわったデザインがあちこちに見られる。たとえば皇帝の部屋のドアは、縦横にそれぞれ9つの鋲が打たれているといった具合だ。そこら中に「9」ばかりがある。9にこだわるのは、ベトナムでもそうで、これらの国々では9が最高位の数字なのである。
12という数
しかし日本では古来、9ではなく、偶数の「12」という数が多く用いられてきた。日本最古の神廟である紀伊の国(三重県)熊野には十二祖神が祀られ、そのほか全国各地に十二神社、十二所神社、十二祖神社などがある。また、かつての天皇のご住居であった京都御所には、12の門がある。祇園祭の山車にも、12個にこだわった模様があちらこちらに見られる。そのほか「十二単」(平安時代の10世紀から始まる女性貴族用の正装)など、12は至るところで大切にされた数であった。なぜ日本で、これほどに12の数が尊ばれたのか。
古代イスラエルの風習
12を尊ぶ風習は、古代イスラエル人と同じである。というのは、イスラエルの父祖ヤコブには12人の息子がいて、その息子の子孫がイスラエル民族の12の部族となったからだ。だから、シルクロード各地に今もいる古代イスラエル人の末裔の間では、いつも12という数が尊ばれてきた。その同じ風習が、この日本にも見られるのだ。
十二菊花紋
また天皇家に関し、私たちが普段見ることの多い菊花紋は「十六菊花紋」だが、天皇家ではこのほかに「十二菊花紋」も用いられているのを、ご存知だろうか。たとえば、明治22年憲法発布のとき、明治天皇が乗られた馬車の内部の正面、すなわち玉座の上には、12弁の菊花紋があった。これは明治神宮の宝物殿で見ることができる。小谷部全一郎によると、これは古代イスラエルの風習にさかのぼることができるという。彼はこう書いている。「ユダヤの古典によると、太陽をかたどった天日章の光のすじには、12と16の2種類があって、12の方は神の選民とそれにかかわる場合、すなわちイスラエル12支族を代表するときに用いられ、16の方は全世界にかかわる場合に用いられた」。つまり、古代イスラエルでは、12と16の両方が用いられたという。同様に日本の皇室でも、12弁と16弁の菊花紋が使い分けられている。・・・(久保有政氏の解説からの引用は次回に続きます。)
聖書を読みましょう
それでは今日も聖書の続きを読みましょう。聖書は、古代イスラエル系渡来人によってもたらされた日本の文化、伝統、習慣、信仰、国民性のルーツです。キリスト教の経典としてではなく、日本の原点を知るために聖書を読んでみてください。
旧約聖書 創世記 49章29~33節
49:29彼はまた彼らに命じて言った、「わたしはわが民に加えられようとしている。あなたがたはヘテびとエフロンの畑にあるほら穴に、わたしの先祖たちと共にわたしを葬ってください。 49:30そのほら穴はカナンの地のマムレの東にあるマクペラの畑にあり、アブラハムがヘテびとエフロンから畑と共に買い取り、所有の墓地としたもので、 49:31そこにアブラハムと妻サラとが葬られ、イサクと妻リベカもそこに葬られたが、わたしはまたそこにレアを葬った。 49:32あの畑とその中にあるほら穴とはヘテの人々から買ったものです」。 49:33こうしてヤコブは子らに命じ終って、足を床におさめ、息絶えて、その民に加えられた。
その民に加えられた
「彼」とはヤコブであり、イスラエルです。「彼ら」とはその子供たち、後のイスラエル12部族の父祖たちです。ヤコブは子供たち一人一人の今後の歩みについて、神の御心を伝え、祝福をし終えると、息絶えて、その民に加えられたと記されています。この地上の生涯を終えた後、無になったのではなく、その民、つまり「神の民」に加えられたということでしょう。人間中心、自己中心を退け、神に立ち返り、神を中心にして生きる神の民は死んで終わりではなく、神の民に加えられると聖書は記しているのではないでしょうか。
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目次
一章 世界から称賛される日本人の国民性
二章 日本人の宗教観
三章 古代日本にやって来たユダヤ系渡来人の影響
四章 日本人の信仰
五章 「人生の目的」
六章 「人間関係」
七章 「子供の教育」
八章 「恋愛・結婚」
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目次
第一章 学園の日常
第二章 イエスの教え
第三章 神と共に生きる
第四章 私が得たもの
第五章 古代ユダヤ人によって日本にもたらされた信仰
第六章 日本人の幸せ
第七章 日本の危機
第八章 求められているもの
第九章 信じるということ
第十章 宗教ではない
第十一章 日本人の宗教観
第十二章 現実逃避なのか
第十三章 神と共に生きる
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